今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

パチンコで換金が行われているなど、まったく存じあげないことでございますこと

パチンコ業界の売上は2000年頃には30兆円レベルだったのが、「若者のパチンコ離れ」などのせいで右肩下がりの傾向が続いてきたらしい。
確かに、2000代後半にはパチンコホール店がけっこう倒産していた気がする。
それでも、まだ、20兆円レベルらしい。

街の至る所にあるパチンコがあるのを見るたびに「なんでこんな違法脱法賭博場がこんな街中の一等地で堂々と営業してるんだ」と嫌な気持ちになる。
パチンコ店の建物は大抵周囲の他の商業用建物よりも立派で、バイト店員の時給も高く、おしぼり無料だったりトイレもキレイだったりサービス満点で、さらに頻繁に芸能人が来てイベントなどやっていたりしていて、明らかにお金がグイグイ回っている。

しかし、その店内では、膨大な電力によってパチンコ玉があっちからこっちへ移動しているだけで、商品やサービスが製造されたり販売されたりしているわけではなく、人類にとって意味のあることは何ひとつ行われていない。
こんなものは、存在が許されないというほどのものではないのであってもいいけど、街の至る所にあっていいようなものではないと思う。

パチンコなんて明らかに脱法行為なのに、何故か建前を死守することになっているらしく、「パチンコで換金が行われているなど、まったく存じあげないことでございまして」とか真顔で言っちゃう感じらしい。こんなやりとりはほんと時間の無駄。うんざりする建前があるのは憲法9条と同じパターンだけど、真顔で建前言ってる人がいる分、憲法9条よりもたちが悪い。

大人の振りしてこういう領域の必要性を訴えるような主張には全然説得力を感じない。パチンコ換金は取り締まって、カジノを合法化すればいい。ソープも廃止して、売春は合法化した上で規制すればいい。大麻も合法化した上で、売り方を規制すればいい。憲法9条は2項だけ変えて、自衛隊の根拠を定めればいい。
多分、「ギャンブルは絶対禁止」「売春なんて鬼畜の所業」「大麻吸うなんてヤク中と同じ」「自衛戦争も一切禁止」とか言う人がいるからこうなるんだと思うけど、そのせいで、「換金なんてしてませんよ」「売春なんて行われていませんよ」「大麻の麻は麻薬の麻ですよ」「軍隊ではありませんよ」なんていう話から始めなければならなくなっているのは、本当にうんざりする。

そんな中で、「パチンコで換金が行われているなど、まったく存じあげないことでございまして」との答弁に対して「いや、そういうのいいから」となっている現状は、良い傾向だと思う。

この勢いで、来週から始まるらしい臨時国会で、カジノ法案成立、さらにはパチンコ換金課税、そしてパチンコ規制強化へと流れを作って欲しい。
カジノ銘柄に手を出してしまったからというわけではなく、ホントに。