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今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

カレーが見えないカレー丼のこと

腹が、減った。
よし、店を探そう。
 
カツとカレーの店 秀
 

カレー丼

 
トンカツと添え物のキャベツを丼に乗せただけのように見える。
真ん中に添えられた温玉がアクセントか。
しかし、カレー丼じゃなくて温玉カツ丼じゃないか。
 
まずは味噌汁から...熱っ!
恐怖の味噌汁だ。麩の味噌汁の何が恐怖なのかって、熱い味噌汁をたっぷり吸い込んだ麩を食べたら火傷確実だからだ。
 
とりあえずここは一旦退却することにし、漬け物など攻めてみる。
うむ......これはきゅうりのキューちゃんだ。
これは口のウォーミングアップにちょうど良い。
 
さて、そろそろカツにチャレンジだ...うむ、ジューシーで揚げたてでうまいじゃないか。
キャベツも一緒に食べると、さっぱりサクサクしていて、これはいい。
 
よし、温玉破壊だ。
とろりと垂れてくる黄身と、半熟の白身が、キャベツとカツとご飯にからんで、濃厚になった。
カルボナーラ的カツ定食だ。
 
そして、キャベツと温玉の下のご飯には......ここにあった、カレー。やっぱり隠れていた。
すでにご飯に絡んでいて、カレーはその存在を自己主張していない。
しかし、存在感強すぎるので、主張しなくても、ただそこにいるだけで、そこにいることが分かってしまう。
 
カレーご飯に温玉、キャベツ、そしてジューシーカツが絡み合う。
さすが、店長特製だ。
こんな食べ物は食べたことがない。
 
満腹になってきたところで、締めに、味噌汁をすする......熱っ!!
まだ熱い。どんだけアツアツなんだ。
 
味噌汁で締めるのは諦め、きゅうりのキューちゃんで締める。
さすがきゅうりのキューちゃんだ。口のクールダウンにも最適だ。
 
また来よう。