今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

捨てない本の事 其の弐 「プロフェッショナルマネージャー」

「プロフェッショナルマネージャ-/ハロルド・ジェニーン」も捨てない。
柳井さんの帯に惹かれて大分前に買った。
しかし,何となく読む気がせず,そのまま積ん読しておいた。
けれども,最近になってようやく読む気になり,読み始めた。
すると,大変面白かった。

プロフェッショナルマネジャー
ハロルド・ジェニーン
プレジデント社
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最初,何となく読む気がしなかったのは,内容をぱらぱらと見てみたところ,著者の経験談・体験談の類の話ばかりが書いてあり,上位にある法則,一般原則,掟,ルールみたいなものがあまり書いていなかったので,「結局自慢話の回顧録かよ」と思ったからだと思う。

だけれども,読む気になって読んでみると, ぜんぜん自慢話の回顧録のような類の本ではなかった。

法則,一般原則,掟,ルールみたいなものがあまり書かれていないのは,経営が,そのような勉強をしてそのとおり実行すれば成功する,というような代物ではないかららしい。
もっと泥臭いものらしい。
「経営の理論を勉強して,これを実践に応用すれば,成功する」というような考え方をしていること自体,丸出だめ夫なようだ。

「経営者は経営しなければならない×3 何度言ったら分かるんだ」みたいなくだりが,深く胸に刻まれた。
経営者の立場にありながら,「あなたちゃんと経営してるんですか」と聞かれたら「ぐぬぬ」となる人は意外と多いかも知れない。だいたい,経営するって具体的に何をすることですか,と聞かれても,すらすら答えられない。

もっとも,「机がきれいな経営者はダメ。机がきれいなこと自体がダメなのではなく,その背後にある潔癖症がダメ。」というくだりは,どうしても納得できない。
机が散らかってる人は,頭の中も混沌としている人がほとんどじゃないかと思うけど。

この本は,半分くらいまで読んだ。その先の後半は,なかなか読み進める気がしない。
しかし, 半分しか読んでないけれども,何度も読み返したい良書の予感がする。

そういうわけで,この本は,捨てない。