今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

捨てない本の事 其の壱

お盆休みに時間があったので,自宅の書斎の本棚の本を整理していた。
何となく処分できずに本をため込んでいたため,壁一面の本棚が満杯になりつつあったが,いったん「処分しよう」と決めてしまうと,どの本も不要な気がしてくる。

この勢いで処分してしまい,あとで後悔したら困るので,処分する本を選ぶのではなく,処分しない本を確定しておいた方がよいと気づいた。

処分するかどうかの基準は,自分に何らかの変化をもたらしたかどうか&今後もたらしそうかどうか,ということにしようと思う(仕事関係は除く)。
読んでそれっきり,自分に何らの変化も起こさないものは,極論してしまえば,暇つぶしの道具ににすぎない。
暇つぶしの読書も非常に楽しいが,その本をとっておく必要はない。
他方,自分に何らかの変化をもたらしたものは,将来,原点,変化の分岐点に戻って考え直したくて再読したくなる可能性があるので,とっておいた方がよい。

そして,今日,さっそく,本棚の整理中,確実に変化をもたらした本を見つけた。


ここに記載されているオランダ人の価値観は,とても魅力的であり,あっという間に感化されてしまう。
きったない自転車のカゴをたかだか500円で売るために,写真映りのよい場所までわざわざ出掛けて綺麗に写真を撮って売りに出し,買う方もじっくり品定めして買うエピソードを読む度に,ヤフオク頑張ろう,と思ってしまう。

消費バンザイの社会で揉まれていると,ついつい浪費癖がついてしまうので,時折この本に立ち返ってマインドをリセットすることは,自分の人生にとってプラスに違いない。

そういうわけで,この本は捨てない。