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今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

ペニーオークションの事

ペニーオークションで撤退相次ぐ、返金に応じない事業者も
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110128_423150.html

ポータブルゲーム機や大型液晶テレビなどの家電製品が市場価格より格安で入手できることをうたう、いわゆる「ペニーオークション」をめぐるトラブルが急増する中、事業者のサービス撤退が相次いでいる。



今更ながら、ペニーオークションについて。
ヤフーオークションなどと違い、出品者は運営者。
1回入札するために70円とか75円がかかる。
そして、なんと、1回の入札で、価格を1円とかずつしか上げられない。

たとえば、普通にお店で買うと20,000円のPSPが、
100円スタートで出品され、ABCの3人で競ったとする。

最初は、ABCとも、当然、お店で買うより安く買いたいと思って参加しているので、
入札手数料+落札価格が20,000円になるまでは入札する。

1回入札で1円上がり、入札手数料が70円だとすると、
3人で順々に入札したとして、

1人100回入札して、入札手数料が各7,000円、価格が300円上がって800円、合計7,800円

1人200回入札して、入札手数料が各14,000円、価格が600円上がって1,100円、合計15,100円。

1人250回入札すると、入札手数料が各17,500円、価格が750円上がって1,250円、合計18,750円。

ここらへんから瀬戸際になってくる。

1人257回入札すると、入札手数料が各17,990円、価格が771円上がって1,271円、合計19,261円。

1人258回入札すると、入札手数料が各18,060円、価格が774円上がって1,274円、合計19,334円。

1人259回入札すると、入札手数料が各18,130円、価格が777円上がって1,277円、合計19,407円。

1人260回入札すると、入札手数料が各18,200円、価格が780円上がって1,280円、合計20,260円

ここまで来ると、普通にお店で買った方がよかった、ということになる。

しかし、オークションに参加した当初と、1人259回ずつ入札した時点とでは、ABCの利害状況は変わっている。
1人259回入札した時点で、ABCとも18,130円の入札手数料を払っているから、落札できないと、ただ単に18,130円を損するだけになる。
他方、20,260円で落札すれば、お店で買うより260円損するだけになる。
だったら、18,130円を損するより、260円の損にとどめた方がよい。

そうやって、ABCの入札は、入札手数料+価格が20,000円を超えても、続く。

しかし、表面に現れている価格は1,280円だから、「PSPが1,280円!?安い!!」となる。
そして、それを見て、途中からD、E、Fが参戦してくるかも知れないが、同じ原理が繰り返されるだけ。時間ギリギリに横入りで入札しても、時間が延長され、勝ち逃げはできないようになっているから、このループから逃れることはできない。

他方、ABCが各260回入札すると、運営者側は、18,200円×3人=54,600円も入札手数料が入る。お店で普通に売っても20,000円なのに。

落札を競う相手がいないのであれば得することもできるが、そうはうまくいかない。

たぶん、最初から入札に参加しないのが正解ということになる。