今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

「禁煙エクササイズ」で煙草を辞める事


8月15日、実家に帰ったときに、たまたま「禁煙エクササイズ」という本を手にした。

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ポール マッケンナ,Paul McKenna,林 夕貴

竹書房
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その日の夜、実家でやることもなく暇だったので、本のとおりにエクササイズをしてみた。

エクササイズといっても、運動するわけではなく、自分で自分に催眠術をかけるような行為をするもの。

すると、何となく、タバコを吸いたくなくなってきた。

翌日16日は年に一度の家族ゴルフの日だった。
翌朝、タバコを一本吸ったが、一吸いか二吸いしただけで、もういいや、という気分になった。
今までだったら、勿体ないと思って、最後まで吸っていたと思う。
その後のゴルフ中も、タバコを吸わなくても、深呼吸をすれば平気だった。

今までは、思いつきでタバコをやめようと思っても、数時間しか続いたことがないのに、16日は、朝の一本以来、吸わなくても大丈夫だし、なぜか吸いたいという気分にもならない。

恐るべし催眠術。

その後、10日ほど、タバコを吸わない日々が続いた。
その間、タバコを吸いたいとは思わないが、禁断症状らしき症状で、眠気と集中力が低下し、仕事の能率が低下した日々が続いた。
それまではたいてい夜まで仕事をして22時23時に帰宅していたが、タバコを辞めてからは集中力が続かないため、夜中まで仕事を続けられず、20時ころには早々と仕事をやめて帰宅するという日々が続いた。

そのうち、「タバコを吸いたいわけではないけれど、吸わないでこれほど仕事に支障が出るのであれば、吸ったほうがよいのではないか。」とも思えてきた。
そう思って、ついには「もうタバコを吸おう!」と決意してタバコを買ったりもしたが、そのタバコを手にしても、なぜかそれを吸うことができない。
理由を説明することはできないのですが、何となく吸えない。

本当に恐るべし催眠術。

結局、タバコを買って、でも吸うことができず、そのまま捨てる、という、意味不明なことを数回繰り返した。

そして、その後、酔っ払ったときに、「酔っ払っていれば催眠術の効果も外れているだろう」と思って、何本かタバコを吸ってみたところ、吸えた。
「これでもうスモーカーに逆戻りか」と思いきや、次の日、朝起きてみて、昨夜吸ったタバコを手にしても、前日までと同じように、なぜか吸えない。
それが8月28日の話。

これは本当に困った。
タバコを吸いたくてもなぜか吸えない。
しかし、吸わなければ、仕事に大変支障が出てしまう。

ネットで色々調べると、こういことらしい。
ニコチンを摂取していたから自力でアセチルコリンを生成することができなくなっている。
だから禁煙すると、眠気などの症状が起こる。
自力でアセチルコリンを生成できるように戻るまでしばらく時間がかかる、とのこと。

しかし、自力でアセチルコリンを生成できるように戻るまで待ってなどいられない。
だったら、タバコを吸わずにニコチンを摂取するしかない。
そこで思い至ったのが、ベタな結論であるところの、ニコチンパッチである。

仕事のある平日はニコチンパッチを付ける生活が始まった。

そして、気づけば、そのような生活が、かれこれもうすぐ1か月近く続いている。

まだ昼間の眠気があるが、集中力は回復してきたような気もする。
夜の起案もできるようになってきた。
もしかすると、昼間の眠気は、タバコをやめたせいではなく、もともとだったかも知れない。

タバコは値上がりするし体に悪そうだしやめたほうが良いのだろうとは思うが、絶対にやめるぞと強い決意をしているわけでもなく、最近は催眠術の効果も薄れてきているような気がするので、いつ喫煙者に戻るか分からない。
しかし、吸いたいのを我慢しているわけではない。
ニコチンパッチが不要になっているわけでもない。

自分は今後一体どうなってしまうのでしょうか。