今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

マラッカ

朝起きて,いつマラッカを発つか考える。小さい街みたいだから,昨日今日と見れば十分だろうし,なんとなくバンコクまで一気に行ってしまいたかったので,明日マラッカを発つことにする。
宿を出て,宿がある通りの裏の通りへ行き,中国風の食堂みたいなところに入ってみる。客誰も居ない。おじいちゃんと兄ちゃんとねいちゃんとおばさんがい る。おじいちゃんなぜか大喜び。入り口のガラスにチキンライスと書いてあったので,チキンライスくださいと言うと,ないという。じゃあ何があるの?と聞く と,ワンタンメンと言う。じゃあワンタンメンください,と言う。
おじいちゃんがさあここに座れ,と,席に座って向かい側の席を指差す。座る。おばさんが飲み物は?と言う。何があるのか聞くと,コーヒー,紅茶と言う。じゃあ紅茶ください。少しして紅茶が出てくる。とんでもなく甘い。
おじいちゃんがお前の国はどこだと聞くので日本だと言うと,おお日本かぁとうれしそう。そこにワンタンメンがくる。さあ食べろ,とおじいちゃんが言う。食べる。
向かいの席におじいちゃんが座っていて,テーブルの左側におばさんが,右側に兄ちゃんが,右後ろにねいちゃんが立っている。なぜ囲む!?なんか俺越しに会話してる。食べにくい・・・。
食べ終わってからそこを出て,歯磨き粉を買おうと,MELAKA PARADEというスーパーみたいなデパートみたいな大きい店へ行ってみる。開店は10時らしい。まだ9時なので開いてない。開いてないのに店の前に人が けっこううろうろしてる。何してんだ。待つのは暇なので,スタダイスの近くの両替屋へ向かう。スタダイスのところに土産物屋が出てる。セパタクローのボー ルを買ってしまう。これたしかヴィレッジバンガードでも売ってたけど。両替し,バスターミナルの方向へ歩いてみる。店がけっこうたくさんある。サンダルを 買おうかなと靴屋に入る。店のおねいちゃんが後ろをついてくる。万引きしようとしてると思われてるみたいで居心地悪い。買わないで出てくる。さらに歩く。 川があって橋がある。散歩したら楽しそうだけど,暑すぎて散歩などする人いない。戻る。昨日のうどん入りカキ氷を食べる。
夜またチャイナタウンに行きたい けど,まだまだ時間がある。
民族と美の博物館(PEOPLE MUSEUM)がけっこう面白いらしいので入ってみる。それなりに面白い。出る。
果物漬け水を飲む。
まだ時間あるのでサン チャゴ砦とマラッカ・スルタン・パレスへ行く。マラッカ・スルタン・パレス(MELAKA SULTANE PALACE)は昔のマラッカの王様の家らしい。木造で靴を脱いで入る。涼しい。こんな暑いと ころでも日当たり不良好かつ風通し抜群にすればこんなに快適なのかと感心する。日本の夏に応用できないかと考える。
そのあと向かいの庭をうろうろする。 で,出ようとすると,なんかゲートが閉じてて出られない。どういうことだ。乗り越えようと思えばなんとか乗り越えられそうだけど,ちょっと恥ずかしい。係 員の人を探してちょっとうろうろしてみるも,誰も居ない。仕方がないので庭へ戻る。うろうろしていると,庭掃除の係りの人が出入りする用らしき柵が1箇所 開いている。これはチャンスと脱出する。裏側に出てしまったので,ぐるっと回って戻る。
疲れたので宿に戻る。近くにチャンスという名前のコンビニみたいな酒屋みたいな店があるので入る。歯磨き粉とかシャンプーとか洗顔料とか売ってたので買う。宿で,明日チェックアウトするから清算してくれと頼む。そこに
ちっちゃい女の子がやってくる。「お名前は?」と聞く。非常にかわいい。ひろきというと,きみこ(たぶん)だと言う。この宿のオーナーの夫だか妻だかが日本人だと地球の歩き方に書いてたから,その子供なのかもしれない。少し休む。
7時すぎになって,また中華街へ行く。入り口のところにまた昨日の火ついた棒を口に入れて消すおじさんがいる。やっていることは昨日とおんなじみたいだ。 いろいろ見ながら奥へ進む。扇子を見つけ,これがあると楽かもと思い,買う。さらに奥に進むと,昨日カラオケ大会をやっていたステージに着く。昨日より沢 山人が集まってる。おねいさんが歌をうたってる。上手い。昨日と違ってこの人はプロの様子。歌い終わるとそのおねいさんが司会をする。なんかしゃべった 後,おねいさんがなにやら後ろからワイングラスを持ってくる。で,客席に居た,偉い人らしきおじさんたちをステージに呼び,ワイングラスを渡す。おじさん はワイングラスを確かめる。で,それをおねいさんに返すと,おねいさんはいきなりワイングラスを食べ始めた。ばりばり(かじる音),ざく,ざく(噛む 音)。せんべいのように食べる。ワイングラスを全部食べ終わった後で,口を開けて,何も残ってませんよーとアピールする。偉い人が口をのぞき,確かに何も ない,みたいなことを言う。
驚いた。
次にその偉い人たちのお言葉。一人が中国語でもう一人はマレー語でお話をする。長い。けどみんな真剣に聞いている。
話がつづいているうちに,ちかくのシューマイ屋でシューマイをたくさん買い,またステージのところへ戻り,食べながら見る。
お話が終わって,次に,少年が,クレーン車からつるされたロープにぶら下がって空中ブランコ的な雑技。俺の後ろにいた兄ちゃんが「スッパイダーマーン!」とか言ってる。みんな無視。
次に,姉妹っぽい女の子二人がローラースケートで出てきて,まず高速でぐるぐるまわって,次に妹が姉につかまってぐるぐるまわって,次にロープの輪を姉と 妹の首にかけて,妹が首だけでつながってる状態で浮いてぐるぐるまわって,最後に首だけでつながってる妹がくるくるまわりつつくるくるまわる。首絞まるだ ろ。死ぬよ!
いつの間にかもう10時半になったので帰る。家族連れとかが散歩っぽく歩いてる。治安良いみたいだ。
11時くらいに帰って,寝る。