今世紀百物語

生きているのか死んでいるのか

民法現代語化

偉大なる先人達が作り上げた、100年以上適用され続けている、日本国の共有財産たる民法典が、口語化されそうだ(「民法現代語化案」に関する意見募集)。

1条3項 権利ノ濫用ハ之ヲ許サス
    ↓
1条3項 権利の濫用は、してはならない。
ダメダ・・・。
ダメダメ。
するとかしないとかいってるのもだめなら、こんな決め言葉みたいな条文に読点入れてるところがまるでダメ夫!
権利は濫用してはならない

権利の濫用は許されない
でしょ。
あと、「為ス」っていうのを「する」とかしないとかにするとかなり小学生っぽくなるので何とかしたい。
1条2項 権利ノ行使及ヒ義務ノ履行ハ信義ニ従ヒ誠実ニ之ヲ為スコトヲ要ス
    ↓
1条2項 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
これは、「為ス」→「行う」にしているのに、
182条 占有権ノ譲渡ハ占有物ノ引渡ニ依リテ之ヲ為ス
    ↓
182条 占有権の譲渡は、占有物の引渡しによってする。
ここで「する」は非常に間抜けな感じがする。
ここは1条2項と同じように「行う」じゃないか。
これでどうだ

「占有権の譲渡は、占有物の引渡しによって行う。」
あと、
第四条 未成年者カ法律行為ヲ為スニハ其法定代理人ノ同意ヲ得ルコトヲ要ス但単ニ権利ヲ得又ハ義務ヲ免ルヘキ行為ハ此限ニ在ラス
    ↓
第五条 未成年者が法律行為(法律上の効果の発生を目的とする意思表示を内容とする行為をいう。以下同じ。) をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
法律行為という重要概念をこんな風に定義するなんて・・。
定義するなら括弧に入れないで堂々と最初に宣言してほしい。
「する」が二連続なのも変な感じがする。
「この限りでない」の前の読点もいらないのでは?
これでどうだ
5条 法律行為とは、法律上の効果の発生を目的とした意思表示を内容とする行為をいう。

6条 未成年者が法律行為を行うには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、または義務を免れる法律行為についてはこの限りではない。
法律行為を定義するなら、権利能力、私権、物権、債権・・・とかも定義してほしい。
それができないのなら、法律行為の定義は削除すべし。中途半端。
93条 意思表示ハ表意者カ其真意ニ非サルコトヲ知リテ之ヲ為シタル為メ其効力ヲ妨ケラルルコトナシ但相手方カ表意者ノ真意ヲ知リ又ハ之ヲ知ルコトヲ得ヘカリシトキハ其意思表示ハ無効トス
    ↓
93条 意思表示は、表意者(意思表示をする者をいう。以下この節において同じ。)がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方が表意者の真意を知り、又は知ることができたときは、その意思表示は、無効とする。
表意者を説明するなら意思表示を説明したほうがよいのでは・・・。
つうか、表意者以外にもわかりにくい言葉あると思うけど、何で表意者だけいきなり説明しちゃっているのかがわからない・・・。

そもそも条文中に()はできるだけやめてほしい(みったくないから)。